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山河残りて草木深し《登場人物紹介》

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板倉 弦二郞(第156師団第455連隊所属 陸軍二等兵)
大正14年三潴郡荒木村生まれの和菓子職人。招集兵として本土決戦部隊に配属され、妻子を郷里に残し南九州戦線で戦う。国や家族のためには玉砕も辞さない覚悟をもっているが…

山岸 俊介(第156師団第455連隊所属 陸軍上等兵)
板倉弦二郞とともに宮崎から霧島に転戦。かつて中国戦線で戦った経験がある

原口 岩雄(第146師団第424連隊照輝隊指揮官 陸軍少佐)
華族ながらも情報戦・ゲリラ戦のエキスパート。日米開戦前から南方で工作隊を率い後方攪乱と情報操作を行う。戦局の悪化に伴い内地に帰還し本土決戦遊撃部隊「照輝隊」を指揮する

風岡 喜市郎(第146師団第424連隊連隊長 陸軍大佐)
若干38歳ながらも本土決戦急造師団「第424連隊」を託される。帝国陸軍軍人としては希有な合理主義者で原口少佐とは知己の仲。渾名は「幸村の兄貴」

木場 敬一(大分海軍航空隊 海軍航空隊飛曹長→海軍航空隊少尉)
戦闘機搭乗員。昭和13年上海上空にて初陣を飾り以後、精鋭204空などに所属し太平洋戦線各地を転戦。本土決戦に際し “紫電改” を駆るエース。後にジェット迎撃機 “橘烈” により編成された「烈神隊」隊長として敵機と死闘を演ずる

東埜 篤志(第312海軍航空隊所属 海軍航空隊少尉)
昭和15年、第12航空隊にて中国戦線で共に戦った木場の戦友。関東決戦にあたり高々度ロケット迎撃機 “秋水” で編成される「火神隊」 を率い天空の魔龍B-36に挑むが成層圏に散花する

鳥尾 嘉兵(海軍航空隊一等飛行兵曹)
太平洋戦域を渡り歩いた戦闘機乗りで沈着冷静な木場の腹心。“紫電改” と “橘烈” を駆る。どんな機体でも自分の手足同様に操れる技量を持つ

大平 文治(海軍航空隊一等飛行兵曹)
鳥尾の同僚戦闘機乗りで木場の左腕。「型どおりの訓練は受けていない」が口癖の強健強靱な身体と精神力を持つ。 “機械好き野郎” で車好き

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ハンス・ブラウン(第43歩兵師団第3大隊B中隊→特任部隊SOC 陸軍一等軍曹
高校時代は豪腕外野手。歴戦の職業軍人で太平洋各戦線から沖縄まで戦い抜き九州上陸作戦にも参加、部下からの信頼は厚く戦闘にも長けている。後に米陸軍特任部隊SOCメンバーとなる。除隊後はリトルリーグのコーチ就任が夢

マーカス “マーク”・エドモンド(第43歩兵師団第3大隊B中隊所属 陸軍一等兵)
カンザス出身の軍人一家で陸軍に志願入隊。日本本土侵攻作戦への従軍が初めての実戦となった

エドワード “エド”・アオキ(海軍情報局情報武官 海軍少尉)
日系二世。自身が立案した秘密作戦が採用されSOCメンバーとともに戦地奥深く進む。作戦の成否は日本の将来を大きく左右するほどのものである

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神州大日本帝国政府・神州救國会関係者

白谷 藤一郎(内閣総理大臣)
退役陸軍少将でかつて昭和維新を唱え幾度となくクーデターを画策した。昭和20年8月の政変により新政権を樹立し戦争継続の道を選ぶ

戸崎 信三郎
元近衛師団大尉で8月の政変立役者。昭和初期に政府転覆を目論むが失敗し北満に左遷され大陸を放浪、その後 “神州救國会” を設立する。アジア主義とも言うべき誇大妄想を持っている

三田村 淳吉
戸崎の “懐刀” 。裏社会で暗躍してきた

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政変以前の旧帝国政府関係者

鈴村 幾太郎(前内閣総理大臣)
慶応3年旧河内狭山藩出身士族。昭和20年4月に内閣を組閣するが8月の政変により倒閣され那須に幽閉される。白谷とは因縁がある。クーデター未遂 “2.24” 事件で生死を彷徨った過去がある

古尾 勝吉(前侍従長)
終戦工作機関「光明会」に身を置き終戦を模索

袋内 太郎(元駐英大使)
元駐英大使、開戦後親英派として外交官を罷免されるも鈴村政権で再び外務官僚に返り咲く。しかし8月の政変で再び罷免。終戦工作機関「光明会」に身を置き終戦を模索

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帝国陸軍関係者

加治木 亘(第1総軍総司令官→総隊軍司令官 陸軍大将)
本土決戦、“決号作戦” における総司令官。クーデターには同調したが、“神州救國会” を内心快く思ってない

前田 貢(第57軍総司令官 陸軍中将)
宮崎、鹿児島が陥落した後、南九州の戦力を集結させた霧島陣地で連合国軍に決戦を挑むが…

良松宮 蓮彦王《よしまつのみや・はすひこおう》(皇族 軍事参議官 陸軍中将)
軍人皇族の主戦論者。戸崎とも古くから昵懇で本土決戦をいち早く支持していた。奇策妙計にて鬼炎立つ性格

椚田 与一(第15方面軍司令官 陸軍大将)
白谷派軍人。ヒューマニストとして内外に知られていた人物で、帝国の惨憺たる有様を目の辺りにし結果神州帝国軍と距離を置いていた

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帝国海軍関係者

橋本 以行(伊号第五八潜水艦艦長 海軍中佐)
重巡インディアナポリスを轟沈せしめる大殊勲を上げるなど歴戦の潜水艦艦長。残存潜水艦部隊を率い狙うのは…

小園 安名(第302海軍航空隊(厚木)指揮官 海軍大佐)
厚木基地にて航空隊を指揮。かつての木場と東埜の上官

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民間人

生田 隆栄《りゅうえい
表向きは、軍需品商社「報国商会」会長だが、裏では生田機関なる組織を作り各種工作を指揮。知己の仲である白谷総理の相談役かつ裏方として暗躍

高木 惣吉(元海軍少将・予備役)
“国土戦略研究会” 「光明会」なる終戦工作機関を組織する

畠鹿《はたしか》 孝信(元内閣総理大臣)
旧雄藩藩主家現当主にて日米開戦直前の内閣総理大臣。終戦工作機関「光明会」顧問

堀部 彗山《すいざん》(日本赤旗革命軍委員長 日本東北区人民戦線議長)
戦前ソビエトに亡命していたが、ソビエト軍の日本本土侵攻とともに日本赤旗革命軍を率いて東北に上陸。仙台にて日本東北区人民戦線議長を名乗り “日本解放” を宣言する

安森 国和(日本共産党員)
別名ヤスモリスキー。収監先の那須収容所をツチヤの手引きにより脱出し仙台に来ている同志堀部の元に走る

ツチヤ(米国機関日本人諜報員)
本名、力石善之助。米国機関のスパイでSOCに協力するが、実は共産主義者

伊佐馬 忍(日本人米国移住者 民間機パイロット)
大正末期に渡米し飛行ライセンスを取得、民間機操縦士として働いていた日本人移民。故国日本で “Takeru号” による秘密飛行作戦の主任パイロットに選ばれる

スコット・オルティス(アメリカAS通信社記者)
アメリカ人従軍記者。沖縄戦終結直後の首里にいち早く入りブラウンと知り合う。その後も日本本土戦の取材を続け、九州、関東の最前線を歩き配信し続けた

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米国陸軍関係者

ダグラス・マッカーサー (連合国軍総司令官 陸軍元帥)
マリアナ前進基地でダウンフォール作戦を指揮。南九州陥落後、いよいよバターン号とともに日本を目指す

ウォルター・クルーガー(陸軍第6軍総司令官 陸軍中将)
九州侵攻オリンピック作戦における総司令官

カーチス・ルメイ(陸軍航空隊第20航空軍総司令官 陸軍少将)
超爆撃機B-29、B-36にて焦土作戦を敢行。日本人からは “鬼畜ルメイ” と渾名され恐れられる

コートニー・ホッジス(陸軍第1軍総司令官 陸軍中将)
関東侵攻コロネット作戦における総司令官

ロバート・アイケルバーガー(陸軍第8軍総司令官 陸軍中将)
コロネット作戦における神奈川湘南海岸上陸作戦指揮官

ブライアン・カーヴィル(米陸軍大将)
軍政畑出身。信州攻略スティーブン・フォスター作戦の最高指揮官

アルヴァン・ギレム(第13軍団長 陸軍中将)
米軍精鋭戦車部隊を率い関東を蹂躙。八王子立川会戦では帝国陸軍機械化部隊を撃破する

チャールズ・“チャック”・イェーガー(陸軍航空隊第201A哨戒中隊隊長 陸軍大尉)
日本上空で米軍初のジェット戦闘機実戦部隊を率い、烈神隊と死闘を演じる。ガンファイターとしてサムライである日本兵へ礼節をもって全力で挑む。戦後、初の有人音速突破に成功する

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米国海軍関係者

ウィリアム・ハルゼー(海軍太平洋艦隊第3艦隊総司令官 海軍大将)
猛将として知られる「動」の海軍提督

レイモンド・スプルーアンス(海軍太平洋艦隊第5艦隊総司令官 海軍大将)
知将として知られる「静」の海軍提督。コロネット作戦前哨戦で関東沿岸を攻撃

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ソビエト軍関係者

ロディオン・マリノフスキー (極東ソ連軍ザバイカル軍総司令官 陸軍元帥)
満州朝鮮半島全土を電光石火で手中に収めソウルに陣を張り、次なる日本本土侵攻作戦を着手する

アレクサンドル・タヴゲーネフ(ソ連軍ウザプリモルスキー軍総司令官 陸軍大将)
新再編成されたウザプリモルスキー軍200万の総司令官。シベリア鉄道を使い軍団を極東へ終結させる

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その他人物

金 成一 (朝鮮共産党総書記)

蒋 介石 (中華民国国民政府主席)

劉 沢源 (中華共産党中央革命軍事委員会主席)

厳 祥珀《げん・じょうぱく》:佐竹祥太朗(満州馬賊頭)